2016年2月アーカイブ

薬は病気に対して有効に働くことを前提として処方されます。
一部は副作用などを伴うことがありますが、副作用を勘案しても
有効に働くメリットが大きいと判断し処方するわけです。
しかし、薬害と言われる状態になるとデメリットとなる問題が大きくなり、
それが社会全体に影響を与えてしまいます。
中でも医療行政が不適切に関与するなどして発生するものが多くあります。

臨床段階で重大な副作用があるにもかかわらず、その問題が見過ごされたり
薬そのものに大きな欠陥があることを知りつつ認可するなどです。
それにより多数の死傷者が出てしまい、長い時間にわたって薬害で苦しんだり
一生その問題と向き合う患者さんもいます。

代表的な薬害を2つ紹介したいと思います。
1.薬害エイズ問題
血友病患者の治療に使われていて血液製剤がエイズウィルスによる汚染を
指摘されていたにもかかわらず、その問題を無視して処方しつづけて
HIV感染者を出してしまった。

2.薬害肝炎
フィブリノゲンという血液制裁は止血目的で処方されていましたが、
非加熱製剤によるC型肝炎を発症する感染被害が出ました。
推定投与数は29万人も登り、その中で肝炎発症数は1万人以上になるとされています。

いずれも医療行政の怠慢や過誤によって発生した薬害であり、
訴訟によって国の責任が認められたものです。
このような薬害を防ぐためにも、正しい治験が行われて発生する副作用に対して
正しく対応する必要があります。