障害児の親御さんの考え方

積極的治療をしないことの選択には様々な要因が絡み合うと考えられます。
今回の話では長い将来のある子供ということで大きな葛藤があるかもしれません。


しかし、これが高齢なお年寄りが脳卒中患者さんの場合、
呼吸管理を希望しない家族というのはかなりの数がになります。
このような場合も本人の意思は不明なケースになるわけですが、
若い人ではなく年寄りということだけで葛藤が少ないのは
私たちの価値観に左右されているとも言えるでしょう。


また、人によっては少しぐらいの負担であれば背負って頑張ろうという人もいます。
そうでない人もいるのです。
ですから、個人の意思決定には私的なもの公的なものそして社会的なものが
複雑に絡み合って下される判断となるため、
その善し悪しを一言で言い切ることは出来ないのです。


ですから、貴方がそのことに対して責任を感じる必要はなく、
逆に責任を感じないようにすることをオススメします。


忘れてはいけないのが
「生き延びないことが子供のためだ」と誤魔化さないことです。


子供を育てるのは親ですから赤の他人がとやかく言うことはできません。
しかし、この選択は子供自身が選んだものではなく
親が選択した結果です。
そこを誤魔化してはいけません。


自分達夫婦が、自分達夫婦の生活のために
命の選択をしたのだというのが事実です。
そう意識を持つことが、責任だと思うのです。


現在、障害を持つ子供を必死で育てている親御さんからすれば
子供のためにと理由をつけることは、一番悲しむ言い訳だと思います。


自分が産んだ子供が重度の障害を持っていた場合
どこまで積極的な治療をするか、患者さんの立場になって
考えてみるのもよいでしょう。

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