治らない患者さんへの対応

死に対する考え方は人それぞれだと思います。
私達若い者は、人間というのは
ある年齢まで生きれば「もう十分」と思うのではと考えますが
そう簡単に割り切れるものではないようです。


長く生きたということは、それだけ生に対する執着があったからこそと
考えると、長く生きるほど「もっと生きたい」と思うのかもしれません。


ですから、死ぬ瞬間まで死を受け入れられずに
とことん治療を望む人も多いのです。
看護している者からすれば、わざわざ苦しい道を選んでいるように
見えてしまうときがあるかもしれません。


けれども、これは他人が横から口を出すことではないのです。
最終的な判断は本人が納得して下すべきことです。
私達にできるのは、その思いに寄り添うことしかありません。
看護師の悩みは尽きませんね。中には本当に看護師を辞めたいって思っている方もいるかもしれません。こんなときにぜひ見ていただきたいサイトがありますので紹介しておきます。
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「治療して治る見込みがない以上、潔く死を受け入れるのが美徳。」と
考える人もいれば反対に「じたばたしながら死ぬ」ことを選ぶ人もいます。
これは一般病棟であれ、緩和病棟であれ自由です。


特に緩和ケアに入院するということは、死について考えた結果のことです。
しかし実際に死という初めての体験に対して、
気持ちが付いていかない、理想と現実が違いすぎるなど
とまどうことも多いのです。


患者さんと真剣に向き合えば向き合うほど、
こうした悩みや死の恐怖に深刻に考えすぎてしまいますが
私達が何か解決策を出そうとしすぎてしまうと
患者さんが自分の気持ちを否定されてしまったような気がしてしまいます。


最終的には何とかなるものですから
広い意味で「大丈夫ですよ」と「気休め」を言うしかありません。
この気休めは悪い意味ではなく、自分の無力さを受容した上で
相手を楽にしてあげたいという祈りの言葉でもあるのです。


助かる見込みはないけれど、それでも大丈夫と
患者さんを安心させてあげるのが看護師としてできる唯一のことではないでしょうか?

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